

この記事の内容
鉱物系(ベントナイト)ってなに?
安全面は?猫のからだに危険はない?
鉱物系猫砂の捨て方
鉱物系の猫砂おすすめ3選
目次
猫砂の鉱物系(ベントナイト)は猫の人気No1!その理由は?
猫砂の鉱物系は、ネコちゃんがもっとも好むタイプの物
猫はトイレを使った後、自分のニオイを消すために砂をかける習性がありますよね。
その際に、ある程度重さのある、手ごたえを感じられるものを好むのかもしれません。
そもそも家ネコの祖先は、中東の砂漠地帯に住んでいた「リビアヤマネコ」だといわれています。
その名残なのかどうかはわかりませんが、猫が重めで細かい感触の砂を好むのは確かです。
鉱物系タイプの猫砂の原材料は「ベントナイト」と表記されています。
では、ベントナイトとはどういう物でしょうか?
ベントナイトとは?
ベントナイトとは粘土質の鉱物で、水分を吸収すると粘質性を持ちます
猫がおしっこをすると水分を吸収して粘土化し、固まります。
その固まり方は他の猫砂よりも強く、アンモニアも吸着するので消臭性にも優れています。
いまや猫砂と言えば、圧倒的にベントナイトなど鉱物系のものになりました。
中には「ゼオライト」と表示されているものもありますが、ベントナイト、ゼオライトともに粘土質の鉱物です。

鉱物系の猫砂は危険?安全性は?
鉱物系(ベントナイト)自体に大きな危険性はないと思われます
危険性についてはいろいろな意見がありますが、ベントナイトは食品や衣類の柔軟剤などにも用いられています。
ですから、ベントナイトそのものに毒性があるわけではありません。
なぜ安全面で不安な声があがるの?
まれなケースとして、異食癖のある猫が大量にベントナイトを食べ、中毒を起こす例があったようです。
また、ネコが水分を含んで固まった鉱物系猫砂を誤飲してしまい、気道に詰まってしまったこともあったようです。
これはベントナイトが水分を吸収し固まったものです。
小さい物で1cm程度。時間が経てばより固くなっていきます。
このようなかたまりを誤飲した猫がいたようです。
こういった一部のレアケースから、危険説ができあがったと考えられます。
本当の危険は粉塵やほこり立ち
鉱物系の猫砂は元が鉱石なので、砂埃がたつことの方が問題
粉塵を吸い込むことでネコが体調不良になることも考えられます。
また、猫砂の補充や取り替える際に粉じんを吸い込むことで、飼い主の呼吸器系に負担をかける場合もあります。
飼い主さんが呼吸器系の疾患などがある場合は、特に注意してください。
猫トイレの掃除をするときは、窓を開けたりマスクをするなどできるかもしれませんね。
これは厚生労働省が出している、リスクアセスメントマニュアルというものの中にある表です。
ベントナイトの粉じんは有害性レベル区分のbに位置付けられています。
粉じんによる猫や人間の健康被害は、真剣に考えなければいけないかもしれませんね。


鉱物系の猫砂の捨て方は?燃えるゴミで出せる?
いいえ。燃えるゴミでは出せません。
ベントナイトは粘土の塊なので、基本的に「燃えないゴミ」として処分します。
トイレに流すことも、もちろんできません。
燃えるゴミで出せたり、トイレに流せると処理が楽ですが、鉱物系の猫砂はそれができません。
鉱物系の猫砂:メリット
鉱物系の猫砂ベントナイトを使用するメリットをまとめてみました。
低価格
安いのは大きなメリット
オスの猫は成長するとオシッコの量もかなりあります。
一回ごとのトイレ掃除で、砂がごっそりなくなっていく感じです。
減った分は足していきますし、少なくとも一ヶ月に一度は、衛生のために猫砂を全部取り替えるのが理想です。
ですから、できるだけ値段は安いほうが助かりますよね。
この点で、ホームセンターのオリジナルブランドのものなら5Lで200円しないので、お財布的にはうれしいですね。
消臭力に優れている
猫砂の中でも消臭力に優れていると言えます。
製品によっては、さらに抗菌剤や香料などを混ぜて、消臭効果を高めたものもあります。
ただ、添加物が入っているものは、やや固まり方が悪い傾向があるように感じるというレビューもありました。
トイレの掃除が楽!
鉱物系の猫砂は、水分を吸収してガッチリ強力に固まります。
トイレの掃除は、その固まった部分をすくい取ればいいだけなので、とても簡単です。

鉱物系の猫砂:デメリット
次にデメリットも見てみましょう。
重い
原料は文字通りの砂だからとにかく重い
5L入りの袋一つでも4㎏ほどあります。
女性なら一つ持って帰るのが精一杯。
妊娠中の方や足腰に不安のある方にはちょっとキツイかも。

粉じん、砂ぼこりが立つ
トイレの掃除や砂の補充、入れ替えの時などに砂ぼこりがかなり舞い上がります。
呼吸器系の疾患がある飼い主さんは、注意が必要かもしれません。
また、キレイ好きな方は砂ほこりを毎回掃除したくなりますよね。それも負担になるかもしれません。
捨て方に制限がある
基本的には燃えないゴミ扱い
燃えないゴミは自治体によっては、回収が月に1度程度。
すぐに捨てられないため、汚れた猫砂を家に置いておくことになります。
気温の高い夏などは特に、ニオイが気になるかもしれません。

メリット | ・低価格
・消臭性に優れている ・トイレの掃除が楽 |
デメリット | ・重い
・粉じん、砂ほこりが立つ ・捨て方に制限 |
デメリットも気にはなりますが、鉱物系の猫砂はやはり人気があります。
では鉱物系の猫砂で人気のあるものをいくつかご紹介しますね!
鉱物系でおすすめの猫砂3選
鉱物系の猫砂の最大のメリットはガッチリ固まることと、消臭力。
そこに特に力を入れているブランドをご紹介しましょう。
ライオン:「ニオイを取る砂」5L
商品名 | ニオイを取る砂 |
原産国 | 日本 |
原材料 | ベントナイト、消臭・抗菌剤 |
捨て方 | 燃えないゴミ |
価格 | 5L入り3.9kg ¥450~ |
格安ではありませんが、消臭力は高くリピーターの多い商品です。
フローラルやソープの香りなど、芳香成分が添加されているものもあります。
エバークリーン:「猫用トイレ砂」6L
商品名 | 猫用トイレ砂 |
原産国 | オランダ |
原材料 | ベントナイト、消臭・抗菌剤 |
捨て方 | 燃えないゴミ |
価格 | 6L入り6.3kg ¥2,150~ |
人気の猫砂ですが、価格はちょっとお高め。
消臭力に優れたオランダ輸入の製品で、固定ファンも多く売れ筋です。
ユニ・チャーム:「デオサンド 緑茶成分入り消臭する砂」5L
商品名 | デオサンド 緑茶成分入り消臭する砂 |
原産国 | 日本 |
原材料 | ベントナイト、香料、緑茶成分 |
捨て方 | 燃えないゴミ |
価格 | 5L入り4.9kg ¥450~ |
砂は細長い筒状ですが、細かい砂なので猫も気にならないようです。
またデオサンドシリーズは香りのないもの、香り付きのものと何種類もあります。

鉱物系の猫砂が向いている人、向いていない人
鉱物系の猫砂は、消臭性能と価格の低さで飼い主さんに人気のある商品です。
でも、すべての飼い主さんに向いているとはいえません。
最後に、鉱物系の猫砂が向いている方、向いていない方をまとめてみました。
向いている方
重さは気にならない方
家を留守にする時間が長い方
「猫ちゃんの好みが第一!」の方
重さはデメリットの一つですが、重くても大丈夫という方は問題なし!
鉱物系の猫砂はガッチリ固まり、消臭性能も高いので、猫がトイレを使った後すぐに掃除できなくても大丈夫です。
日ごろ家にいない時間が長く、猫トイレを頻繁に掃除できない方でも、ニオイを気にしなくて済みます。
また「やっぱりかわいい猫の好みが最優先でしょ!」という飼い主さんにもおすすめです。
向いていない方
軽さ重視の方
呼吸器に疾患のある方
汚物を家に置いておきたくない方
購入の際や持ち帰るとき、またゴミに出すときなどに重さがネックになります。
軽い猫砂を求めている方には不向きかもしれません。
鉱物系の猫砂は砂ぼこりがかなり出ます。呼吸器に疾患のある方は避けた方がいいでしょう。
燃えないゴミの日まで、汚れた猫砂を家に置いておかなければならないケースもあります。
それが嫌だなあと思う方には、向いていないかもしれません。
鉱物系の猫砂のメリットデメリットをよく比較して、そしてネコちゃんの好みも考えながらチョイスしてくださいね!
種類 | 鉱物系(ベントナイト)の猫砂 |
原材料 | ベントナイト、消臭抗菌剤、香料など |
価格帯 | 5L~10L 200円~2,000円 |
メリット | 低価格
消臭力に優れている トイレの掃除が楽 |
デメリット | 重い
粉じん、砂ほこりが立つ 捨て方に制限あり |
消臭性 | ★★★★☆ |
経済性 | ★★★★☆ |
安全性 | ★★★☆☆ |
捨て方 | 燃えないゴミ |