猫砂「Pure Cat」 開発ストーリー&製造工程

木質ペレットタイプの猫砂「Pure Cat」の開発秘話をご紹介いたします。

 

実はスタートは、わたしたちにとって大きな悲劇から始まったのです...

 

Pure Cat 完成までのストーリー

 

すべてを失ったあの日の夜

 

 

平成21年3月11日、強風で一晩中外が騒がしい日でした。真夜中の3時、消防署のサイレンで目が覚めました。

 

寝室の窓を開け外を眺めると、目の前の通りを消防車がものすごいスピードで走っていきました。

嫌な胸騒ぎがしました。

 

社長である父を起こし、少し離れた工場の方へ車で確認しに行ってもらいました。間もなく携帯がなりました。

 

「うちだ!大変だ!!」

 

嫌な予感が的中しました。

 

私も子供三人を母に頼み、必死で自転車をこぎました。工場が近づくにつれ、焦げ臭いにおいと空には真っ赤な火の粉が見え、それでも間違いであってほしいと思いました。

 

でも私が着いた時には既に工場全体が炎に巻かれ、それでも尚強風にあおられものすごい勢いで燃えていました。 先に来ていた父の姿が見えず、心配で電話しました。

 

電話の先から父が消防士さんたちに「あっちの方!もっと、もっと・・・」と大声で支持する声を聞き少し安心しましたが、火の勢いがすごすぎて私には何もできることがなくただ震えを抑えて立っている事だけで精一杯でした。

 

火が落ち着いた頃、空はもう明るくなっていました。

 

失うことで見つけた大切なもの

 

当社は昭和36年8月、私の祖父が設立して以来、時代の流れに順応した木材加工製品として少しづつ形を変えながらも、父の代ではからまつ製材専門工場となり、‘木と共に生きる’スタイルは変えることなく操業してきました。

 

しかし、平成21年3月11日、当社の歴史を揺るがす大事件が起きました。

 

その日から、社長である父と私の沈思黙考の日々が始まりました。この頃はちょうどリーマンショックで当社も生産調整をしながら何とか操業している状況でした。

 

この不況下でもう一度会社を立て直すべきなのか?

 

‘木と共に生きる’道を捨てるべきなのか?

 

不安とあせりで頭がいっぱいでした。

 

しかし、それ以上に大きかったのは、沢山の方々からの励ましと支えでした。

 

落ち込んでいる私たちを心配して励ましに何度も足を運んでくれた方々、ボランティアで火災後の工場を真っ黒になりながら片付けてくれた方々がいました。

 

また、今後のことを心配して相談にのってアドバイスをくれた方々、そんな沢山の方々に支えられ、(株)エムケイはまた、‘木と共に生きる’道を歩ませていただくことができます。

 

本当に色々なことがありましたが、今はまた木に囲まれた毎日を送れることが本当に幸せです。

 

毎日が挑戦、そして生まれる喜び

 

 

沢山の方の支えのおかげで、火災の約半年後、おが粉とウッドチップの専門工場が完成。おが粉は牛の敷き料として、ウッドチップは町内温泉ボイラーの燃料等として出荷。

 

翌年の平成22年4月には、木質ペレット工場が完成。木質ペレットはおが粉を乾燥させ、ギュッと圧縮してできるストーブの燃料です。灯油価格の高騰やECOエネルギー志向の高まりからペレットストーブの需要が年々増加しているところに目を向けたのです。

 

ところが、また大きな壁が立ちはだかります。

 

一年の約半分はストーブをたいている北国ですが、残りの半分はいくら北国でもストーブ燃料の需要がありません。

 

年間を通して暖かい地域でも需要のあるものはないかと考えている時、猫好きのお友達のおうちへ遊びに行くと、猫のトイレにはペレットが敷き詰められていました。

 

これだ!と思い早速お友達に燃料のペレットを猫砂として試してもらいましたが、燃料向きのカラマツという樹種ではヤニが多いため、おしっこをした後時間がたつとヤニ臭さが強く、猫砂には向いていませんでした。

 

そこで北海道林産試験場の専門家にお願いしたところ、杉やヒノキよりも消臭・殺菌力の強いトドマツが猫砂に向いているということが分かりました。

 

トドマツなら当社の山にも沢山あります!早速トドマツのおが粉を作り、燃料ペレットと同じ工程で乾燥後、圧縮してみましたが、なぜか全く固まってくれません。

 

前例がないため、他に情報を集める方法もなく、ひたすら試行錯誤すること約1ヶ月、乾燥温度や水分量、木の伐採時期や外気温など、様々な条件が整い、ようやく猫砂ペレット「Pure Cat」が完成したのです。

 

続いて、このPure Catが商品として完成するまでの製造工程をご紹介いたします。

 

Pure Cat の製造工程について

 

木質ペレットタイプの猫砂「Pure Cat」は元はトドマツのおが粉からできています。初めにそのおが粉を作る過程をご覧いただきます。

おが粉を作る工程

 

原料となるトドマツ
1.原料となるトドマツの木は、森林の成長過程で密集化する立木を間引く作業で搬出された間伐材や、曲がりや腐れがあり製材加工できない木を使用しています。

 

トドマツの皮を剥く工程
2.PureCatの根源となる、木の皮を剥く工程です。木の皮を剥くことで皮についていた砂や砂利も取り除かれ、不純物や混じりけのない製品ができます。皮部分も別のラインで粉砕し、牛の敷料として有効活用されます。

 

トドマツを粉砕する
3.皮を剥いた木を粉砕します。ベルトコンベアーで流れてきた木をオペレーターが向きなどを整えながらおが粉製造機へ投入していきます。

 

粗いおが粉になったもの
4.おが粉になった木はベルトコンベアーで工場上部へ運ばれます。

 

粒の粗いものを取り分ける
5.網状になった振るい機の振動で粒の荒いものを取り除きます。荒いものはもう一度粉砕機を通り細かくします。

 

サラサラのおが粉になったもの
6.細かく粉砕されたおが粉は、ベルトコンベアーで工場外の大きな倉庫へ流れ、一時保管されます。おが粉はペレットの原料になるほか、牛の敷料としても出荷しています。

 

 

次は、このサラサラのおが粉を固めて木質ペレットにする工程をご紹介します。

 

木質ペレットを作る工程

 

おが粉の水分を抜く機械
1.ペレットの製造で最も重要なのがおが粉の水分量。木は60%以上の水分を含んでいますが、ペレットに加工する際は15%前後の含水率にする必要がああります。灯油ボイラーを使えば温度管理が簡単ですが、ecoにこだわりぬいた結果、当社では薪焚き熱風路を採用しています。

 

薪で炊いて乾燥させます
2.薪焚き熱風路で燃やす燃料薪も、山にある自然の木を使用しています。また燃料となる薪は燃焼した際に煙が出ないよう、しっかり天日干しで乾燥させたものを使用しています。建築廃材などは良く燃えますが、塗料や防腐剤が付着している場合があり、燃焼すると有害ガスでペレットの品質が悪くなるため一切使用していません。

 

全長11メートルのおが粉乾燥機
3.全長11mのおが粉乾燥機。中には羽根が沢山ついていて、乾燥機が回転することで熱風の中を通るおが粉が上から下にぽたぽた落ちながら乾燥されます。

 

乾燥したおが粉の保管
4.乾燥したおが粉は一度保管され、一定量ずつ次の工程へ運ばれます。

 

ペレタイザという機械でペレット状に固める
5.ペレタイザという機械でおが粉が強い力で圧縮され、ペレット状に固まります。ローラーの内側に入ったおが粉は無数の穴からトコロテンの様に押し出され、カットされてペレットができます。

 

Pure Catの袋詰め
6.出来たてのペレットは触ると火傷するほど熱々なので、しっかり冷まします。その後、計量器で図りながら、同時に、一つ一つ品質を確認しながら丁寧に袋詰めします。

 

PureCat
7.このようにして猫砂「Pure Cat」が出来上がり、みなさまの元に届くことになります。

 

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